皆さんは、中学2年で習った「平行線と比」を覚えていますね。 例えば、右図のように平行な直線で区切られた線分の長さについて、 A:B = C:Dが成り立ちます。この知識を発展させてみましょう。 | |
〔 例題1〕 右の図のような三角形ABCの辺上に、BD:DC = 4:5、AE:EC = 3:2 となるような 点D、点Eをとりました。このとき、BF:FEを求めなさい。 |
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〔解き方〕 まず、点EからADに平行な補助線を引き、EGとします。すると平行線を利用して AE:EC = DG:GC = 3:2が得られますから、BF:FE = BD:DG = 4:3である ことがわかります。 |
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〔 例題2〕 右の図のような三角形ABCの辺AC上に中点Dをとり、中線BDを引きました。 さらに、BDの中点Fを通る線分AEを引きました。このとき、AF:FEを求めなさい。 |
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さて、ここで解答を見れば理解できても、自分で考えると、どこに補助線を 引けばいいのかわからないという方は非常に多いはずです。そこで、次のように 順序よく考えて下さい。 @ 比が与えられている2本の線分と、比を求めようとする線分を 赤でマークします。 A 上の赤線3本を横切る線分が残りますから、問題に関係のある線分を 青でマークします。 B 補助線は、赤線の交点や頂点から、この青でマークした線分に対して 平行に引けばいいのです。 |
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〔例題1〕で試してみると、左のようになり、ADに平行な補助線を引けばよいことになります。
頂点BやCから引いても無意味ですから、Eから引くしかありません。 さて、〔例題2〕でも同様にマークすると、左下のようになり、補助線は図の緑の 線FGが適切だとわかります。 | |
〔解き方〕 まず、点FからBCに平行な補助線を引き、FGとします。すると平行線を利用して DF:FB = DG:GC = 1:1が得られますから、AD:DG:GC = 2:1:1である ことがわかります。従って、AF:FE = AG:GC = 3:1となります。 |